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2022年9月23日からオープン予定の、英国アンティーク博物館「BAM鎌倉(BRITISH ANTIQUE MUSEUM)」に行ってきました。
当日は博物館館長の土橋正臣さんに案内をいただけたので、各フロアの見どころを紹介します。
博物館の場所は、鶴岡八幡宮へ向かう参道二の鳥居から3分と駅からも歩いて伺える立地なのは嬉しいですね!
博物館は建築家の隈研吾氏がデザインした鎌倉彫をモチーフとした外観、目の前には古き良きビンテージのロンドンタクシーが展示されています。
さっそく中に入って、各フロアを紹介していこうと思います。
2F ジョージアン時代 / 1714—1830 The Georgian Room
2Fは1700年代初頭から1800年代中頃のジョージアン時代の煌びやかなアンティークを展示しています。
シノワズリを感じるデザインも見受けられました。
華麗な湾曲と見事な装飾のハープは、今でも弾けるように手入れされているそうです!
ジェントルマンルームという小部屋には年代別に赤い軍服が飾られていました。
3F シャーロック・ホームズの部屋 / 1887—1927 Sherlock Holmes’Room
3Fはシャーロック・ホームズをコンセプトにしたフロアです。シャーロックホームズは19世紀後半に活躍した小説家アーサー・コナン・ドイルの創作小説で、このフロアでは物語に出てくるアイテム展示しています。
ホームズの部屋では、ホームズが物語の中で弾いていた時代のバイオリンを置いてみたり、化学実験が好きなホームズのデスクには当時の実験器具、他にもペルシャスリッパの中にタバコを隠すヘビースモーカーなホームズの奇妙な癖を再現したりなど、書斎やベッドルームに至るまで、物語そのままに再現されていてとても面白いです。
土橋館長:『当時雑誌〈ストランド・マガジン〉でシャーロック・ホームズの物語が出たら、ものすごい反響がありました。
ロンドンの街中を闊歩して事件を解決するトレンディードラマなんです。
現代から見たらアンティークですが、当時からするとトレンディードラマだったのです!
このフロアではシャーロック・ホームズの部屋を再現することで、当時はこんな部屋に住んでいたということが感覚的にわかるようになっています。』
とのこと、
4F ヴィクトリア時代 / 1837—1901 The Victorian Room &隈デザイン立礼式茶室
4Fは1800年代中頃から1900年代初頭まで、近年、英国が栄華を極めた時代のアンテークを展示しています。
ひときは目立つ蓄音器は、音楽は生演奏から蓄音器で聞ける時代へシフトしたことを物語っています。
実際に聴くことも出来て、ハンドルを回すと深い音色”you made me love you” が部屋いっぱいに広がり感動しました。
私はアンティーク引き継ぎ人
最後に、なぜ今回アンティーク博物館を作ったのかを館長からお聞きしました。
土橋館長:『アンティークを引き継ぐというのはイコール人の想いを一緒に引き継ぐということです。
アンティークは100年以上の歳月を経て今にいたるわけですが、この先の未来は100年以上あります。
私はその未来へ引き継ぐ一時預かり人だと思っています。
そして次に引き継ぐだろう若い人に、アンティークの良さをわかって貰うことが私の役割だと思っています。
それにアンティークの良さをわかっていたら、戦争は起きないし、物を大切にする心が芽生えて物の大切にしますしね。』
とのこと、
今回の取材にあたり「古き良きものの素晴らしさを知ってもらうことができる場所」を鎌倉のこの地に建てられたBAM博物館(私の主観ですが、この地にこの建物を建てることを鎌倉の氏神様が認めた)だとつくづく感じた有意義な時間でした。
施設概要
施設名称: 英国アンティーク博物館BAM鎌倉
所在地: 〒248-0005神奈川県鎌倉市雪ノ下1-11-4-1
アクセス: JR横須賀線 鎌倉駅 東口より徒歩7分 鶴岡八幡宮より徒歩1分
営業時間: 10:00~17:00(変更になる場合がございます)
休館日: 月曜日(祝日の場合は開館)
(※公式サイトにて、日時指定チケットを事前にご購入可能)
公式ホームページ https://www.bam-kamakura.com/
取材 :斉藤みき インスタグラム malamamiki
OTONA湘南LIFE 公式インスタグラム otonashonanlife
今回は、北原サロンの竹村啓子さんからご紹介していただきました。ありがとうございました。
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